Web 3D Now!!

Web 3D関連テクノロジ リンク集

Written by Ryoichiro Debuchi

August 1999

*この記事は日刊デジタルクリエーターズに特集したものの抜粋です*


Virtual Friend 2.0 / Haptek Inc.

Haptek のバーチャルフレンドは、3Dの宇宙人キャラなんかが、ペチャペチャしゃべりまくる。しかも、あなたが入力したテキストを、そのまま音声で話してくれるのだ!

  キャラは、宇宙人、ゴリラ、アラビア人、ハンバーガー(!)...なんて多彩で、これが目まぐるしく3Dモーフィングする。音声もたくさん準備され、テンポや音程をかえることができる。
さらに、このキャラをメールで送ることができるのだ。
Haptek独自のハイパーテキストの編集が簡単にでき、キャラモデル、テクスチャ、モーフ、音声、言葉などを組み立て、自分の「3Dムービー」を作り、それを相手に送ることができるのだ。

Multipath Movies / Brilliant Digital Entertainment

ネットで見られるなが〜い3Dムービーである。しかも、マルチパスムービーの名の通り、途中で選択した方に話を分岐させることができる。高性能のWindows PCを使えば、フル画面で5~7分もある"Webisodes"を楽しめる。

3Dワールドを体験するよりも、ストーリーに重点がある。だから視点をかえたりはできない。3Dデータで転送するので、QuickTime Movieのようなアニメーションデータよりずっと小さくすることができるという。

独自のDigital Projectorというプラグインをダウンロードすれば、サンプルムービーをフリーで見ることができる。本編が見たい方は購読してねっていうシステムだ。
たとえば、"XENA - Worrior Princess"という番組では、暗黒神秘ワールドの女性戦士が主人公だ。魔女が崖から落ちようとすると、画面の左右に「やつを助ける」、「やつを無視する」というボタンがでる。選んだ方でストーリがかわるという仕組みだ。

キャラクターはきれいにテクスチャが貼られ、表情は3Dモーフで動く。ちゃんと会話とリップシンクもしているようだ。

Virtual World Wide Web / Superscape interactive 3D software

ここは、Superscapeの独自3Dプラグイン、Viscapeのワールド集である。
Viscapeのデータ、SVRのVRMLと違うところは、独自のクオリティの高い表現で差別化をはかっている。たとえば、影、環境マップ、鏡面反射などをレンダリングすることもできる。そして軽くて早い描画をうたっている。ただ、VRMLのようにオープンデータではなく、データ形式は公開されていない。Superscapeとしては、SVRのオーサリングツール、3D Webmasterを販売していきたい方向のようだ。

Colony City / blaxxun interactive

blaxxunのマルチユーザーワールドのひとつだ。ここではアバターとなって、2D/3Dチャットを楽しめる。 blaxxunはインタラクティブ3DグラフィックスにVRMLを採用している。

コロニーシティの特徴はサイバーワールドにコミュニティを構築していくことだ。世界中の誰もが、この都市の住民になることができる。そして、自分の好きなところに自分の家をもてるのだ。ここではプライベートにチャットを楽しめる他、コロニーのために貢献すれば、家具を増やしたりすることができるのだ。(コロニーの通貨があるらしい。)そして、すごく貢献した人は市長にもなれるらしいが、どうすればなれるのかは謎。

最近、入力テキストを音声に変えるチャットもサポートされた。(英語のみ)入っているユーザーが多いとぺちゃくちゃうるさいけどね。

[追加blaxxun関連ニュース]
blaxxun Contact 4.2 では、blaxxun が提案している、NURBSノードが実験的にサポートされている。
NURBS は自由曲面であるが、少ないパラメーターで詳細なモデルを定義できる。 転送3Dデータを軽くすることができるはずだ、というのが彼らの主張だ。

blaxxun3D という Java アプレットが発表されている。 これは、VRML97に準じたサブセットである。 blaxxun の Web3D Consortiumでの X3D に関する提案に基づいたものである。

Active Worlds / Activeworlds.com, Inc.

Active Worldsは3Dマルチユーザーワールドの老舗である。
現在、世界中から30万人以上が訪れチャットを楽しんできた。
さらにこのバーチャルワールドの中に、ユーザーは簡単に自分のワールドを作ることができる。街はサイバースペースの中に日々拡張し、現在1000以上ものユーザーワールドでできているらしい。独自フォーマットのレゴ的ブロックによって街やアバターは作られている。

Alice / カーネギーメロン大学

Aliceはカーネギーメロン大学のStage 3 Research Groupによる、インタラクティブ3Dグラフィックス、プログラミング環境である。大学での研究なので、VRMLに近くパブリックサービスである。オーサリングツールもフリーで手に入れることができる。

ざっと見た感じ、特にVRML以上であるという点はないようだ。ただ、キーボード入力がサポートされているのがいいなあ、と思った。

Pulse Player / Pulse Entertainment

Pulse Playerは、今ネットでどんなインタラクティブ3Dを最小限必要としているかがよく考えられたプラグインである。

単純なひとつのモデルは、マウスドラッグに従ってわかりやすく自由に回転させることができる。
特筆すべきことはモデルが「ボーンアニメーション」を備えていることである! 表情もモーフさせることができ、キャラものには最高ではなかろうか。 また、画面外に並んだボタンにより簡単なインタラクションを与えることもできる。

サンプルとして最近、車の宣伝でも有名な、"Dancing Baby"をボタンクリックで さまざまにクネクネ踊らせることができるものがある。
また、クリントンのスキャンダルをパロった Protozoa製作の"Virtual Bill"、 女性DJの踊りと音楽を変えられる、"Radio-V"などがある。

マック版のプラグインもある。非力なPowerMac でもけっこう快適に動作するようだ。 NetScape 3.0/4.0で使える。

3DML / flatland.com

3DMLとは、HTMLと同様の感覚で3Dワールドを組み立てようと言うものだ。 これは、XMLのサブセットとして考えられている。

3DMLで組み立てたワールドを見るためには、まず、独自ブラウザ Flatland Rover をダウンロードすることが必要だ。

SPOTNIK!というサイトでは、ウェッブ上でビジュアルに、好きなブロックを組み立ててワールドを作ることができる。 簡単な3DMLの入門編だ。 さらに、チュートリアルを読めば、詳しい3DMLの形式とワールドの組み立て方がわかる。
ユーザーは、極端な話、テキストエディターだけあれば 3DCGツールを持っていなくとも、自分のWeb3Dワールドを組み立てることができるのだ。

flatlandのサーバーには、基本となる「ブロック」が貯えられている。ワールドは「横×縦×高さ」の格子世界で表される。 各、スペースを好きな「ブロック」で埋めていけばいいのだ。現在、床、柱、斜面、家、木などが用意されている。 3DML内では、碁盤目を埋めるように「ブロック」の記号を書いていく。

簡単にだれもが Web3D を作れるというのは、とてもいいことだと思う。 ただ、もっともっと用意されたブロックのバリエーションを増やす必要があるなあ、と思う。

Hypercosm 3D / OMAR Hypercosm, Inc.

Hypercosm 3Dはまた、新しい3D構築言語である。
OMAR(Object-oriented Modelling And Rendering)は、Javaを意識したプログラミングであるが、これらを解釈するのがHypercosm Playerである。

OMARは解りやすいオブジェクト指向言語プログラミングであり、Hypercosm 3Dは3Dモデリング、アニメーション、テクスチャとマテリアル、さらに3Dインタラクティブまで、含んでいる言語である。

さまざまなデモがあるのが、見た感じ、大学や科学者の3Dシミュレーション研究用のプログラムとして、良いのでないだろうか?

かなりのものはフリーダウンロードできるが、コンテンツを自分のサイトにのせるためのツールHypercosm Studioだけは有料のようだ。

MetaStream 2 / MetaCreations

MetaStreamはWindows用のものの他、最近マック用プラグインもでたようだ。

MetaStream はWeb上で3Dオブジェクトをくるくる回せるプラグインである。 ただ、それ以上の3D的なインタラクションはない。 AutoResolutonの機能がある。つまりプラットフォームのFPSを調べて、自動的にポリゴン数を調整することができる。 E-コマースのための製品紹介や、美術館のアーカイブにいいんじゃないか? と彼らは主張している。

Cult3D / Cycore

Cult3D 4.0 は、MetaStream や PulsePlayer 系の3Dオブジェクトビューワーである。 クリックやキー入力が使え、インタラクションをそなえている。 また、金属的な環境マップ、ガラスのような透明物体への環境マップもレンダリングしてくれる。 デモには、時計やカメラ、美術品、簡単なゲームなどが用意されている。

Windows95/98/NT版の他に、MacOS版もNetScape 4.0用ならばある。Windows版と同様に動作するようだ。

Atomic3D / Nucleus Interactive Inc.

ストリーミング 3D アニメーション。 数分もあるサウンド付きのミュージックビデオ的な 3Dアニメーションを これでもか、これでもかと見ることができる。

3D Anarchy / Attitude Software, LLC

ここの3Dブラウザはラジオシティの照明モデルを使っているらしい。(ただし、荒い) 遠めに見るとなんとなくきれい。ゴッホの世界とか変だ。 ただし、世界を見て回るだけで、3D的なインタラクションはない。

これには、自分で3Dワールドを作ることができる Builder も付いている。 柱や階段など簡単なパーツを集めて組み立てる。頂点ごとに動かしたりできるので、割と自由度は高い。

もうひとつの売りは、3Dマルチユーザーワールドとなって、その中でテキストチャットもたのしめることだ。 マルチユーザーワールドのためには、普通ホストとなるサーバーが必要なのだが、3D Anarchy では、それは必要ないという。 あるワールドにアクセスしたユーザーどうしでチャットがすぐ できるらしい。

Zap 3D / Template Graphics Software, Inc.

これもオブジェクトビューワー。 NURBSをサポートしているので、1k とか10k とかデータが小さい。

SCOL ENGINE / CRYO NETWORKS

これは新たな3Dマルチユーザーワールド。 テキスト/ボイスチャットができる。

WildTangent / WildTangent Inc.

WildTangent Web Driver はストリーミング インタラクティブ2D/3Dメディアをパワーアップするらしい。 Web 3Dで、3Dビデオゲームレベルのものを作ることをねらっているようだ。
プログラム言語に、Visual Basic, JavaScript, Java, C/C++となんでも使えるらしい。 Monster Track というジープのデモは、確かにPCゲームレベルにいっているかも。

Shout3D / Shout Interactive, Inc.

Shout3D はShout Interactive が Web3D Consortium に発表したX3D への提案に基づいたものである。

Shout3D はJavaベースの3Dプレイバック/オーサリングシステムであり、 Java Virtual Machine (JVM) が走る環境ならば、なんでも動作する。 つまり新たなWeb3D用のプラグインを必要としないということらしい。

どんな環境でも軽く走る Web3D を目指すという、X3D の実体がやっと おぼろげながら見えて来た気がする。

Hollywood3D / Eclipse Entertainment

Hollywood3D はGenesis3D をベースにしたWeb 3Dツールであるらしい。 Genesis3D は、オープンソースコード プロジェクトの 3Dレンダリングエンジンであり、リアルタイム3Dワールドを作るためのものである。 おもに3Dゲームを構築するSDKのようだ。

Hollywood3Dのデモコンテンツを見てみよう。 特筆すべきことは、専用のブラウザをダウンロード/インストールしなくていいことである。 アイコンをクリックすれば、すぐさま、3Dゴルフゲームやシューティングゲームをダウンロードして始めることができる。
単純であるが、3Dシューティングゲーム Battle はこのアプリの可能性を示している。


mail to: debuchi@atom.co.jp

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