背景
- ●今年1996年は、加速するマルチメディアの潮流にまた新たな風が吹こうとしています。
- それは9月に放送開始予定のPerfecTV、そして来年秋スタート予定のDirecTV、さらに香港のStarTVの進出といったデジタルCS放送による本格的な多チャンネル時代の幕開けです。
- PerfecTVは50チャンネル、DirecTVは100チャンネルのラインナップを予定しています。
- ●このような多チャンネル化は経済効果をもたらすとともに、ユーザーが見たい番組を自分で選択する権利を拡大します。
- ●ところが残念なことにユーザー=情報の受け手が、発信したい情報を送るためのシステムは我が国ではまだ確立されていません。アメリカではペイパータイガーTV、ディープディッシュTVといった市民参加のチャンネルやCATVの中にも法律によって一般市民のための時間や施設が設けられています。
- ●昨年から今年にかけて天災、人災、バブル崩壊の後始末と次から次へと問題が起きている中で、政治や行政の有り様や危機管理能力、そして真実の重要性が問われています。
- ●このような時代のメディアとは、送り手のみのメディアでなく、受け手に対しても真に開かれたメディアでなければならないと考えます。
- ●また我が国のもう一つの問題点として、建物やインフラストラクチャーといった「モノ」には莫大な投資をするが、ソフト=「ヒト」には投資しないという傾向があります。その結果、新しいメディアが出
- 来るものの常にソフトが不足していて、結果的に失敗するというケースが多々ありました。
- ●新しいメディアの新しいソフトとは、「探す」ものではなく、生み出し育てて行くものです。ともすれば経済効率優先のこの社会では、安易なもの=安価なものに走ってしまいがちですが、その結果は住専やノンバンクと同じ結末であることは言うまでもないでしょう。
- ●本企画は以上の様な観点から、多チャンネル時代に向かう流れの中で、21世紀にふさわしい新しいメディアの役割と位置付けを模索し、提言するものです。
- 関係各位の皆様のご理解、ご協力を切にお願い申し上げます。
1996年3月9日
RESISTV 局長 梶間陽一